歯のコラム

Vol.01:脳には地図がある

私達が、何かを感じたり、動いたりしている時、脳はどのように働いているのでしょうか? 実は、いつも脳全体が働いている訳ではありません。脳では様々な役割を受け持つ領域が決まっていて、私達の感じ方や動き方により、脳の特定の部位だけが活動します。つまり、脳には、どんなときにどこが活動するのか、活動領域の地図が書けるのです。 よく噛んで、おいしく味わい、飲み込む、というお口に関わる私達の毎日の行動は、脳における多くの場所を活動させています。しかも、その活動部位は、体の他の部位よりも、細かく複雑な地図になります。私達は、歯科に関わりの深い脳領域の活動を、放射線被曝のない磁気を使ったMRIを用いて解析しています。 この研究を発展させることができれば、脳活動から、客観的な症状の診断ができて、ご自分の症状を歯科医師や医師にうまく伝えられずに苦しんでいる患者さんの助けになるのでは…と願っています。

 

執筆者

Tazuko K. Goto 後藤 (栗本) 多津子

Oral Radiology

Oral Diagnosis & Polyclinics

Faculty of Dentistry

The University of Hong Kong


gototk@hku.hk
該当学会発表

第1回学術会議

「Three dimensional MRIで診る―咀嚼筋形態、そして脳機能―」